| 毎年2月11日にここ廣瀬神社では砂かけ祭りが行われます。この祭りは豊かな実りを祈願する御田植祭(おんだまつり)で、大和の奇祭として有名です。日本書紀によると1300年前に天武天皇が在位4年(675)にこの地に水の神を祭り、五穀豊穣(じょう)を祈願する「大忌祭」(おおいみのまつり)をはじめたと伝えられており、これが現在の「砂かけ祭」になっているのだとか。戦前まではこの祭りの為に大和川から砂をわざわざ運んでいたそうなのですが、現在は綺麗に砂地が整備されています。 |

| 午前中の「殿上行事」は拝殿で行われます。神官による儀式のあと御田植神事(おんだまつり)として田植えの形を拝殿で演じます。烏帽子姿の田人と黒装束の牛、五月女衆が登場します。木の耕具を使い、苗代作り、種まき行事、苗代めぐり、苗取り行事、田植行事と古式にのっとた形で進みます。口上に工夫があり見ていて飽きない楽しさがあります。 |
| 午後からは庭上の儀です。基本的に午前中の殿上行事と同じ内容なのですが、場所は拝殿前の祭場になります。忌竹に注連縄が張ってありこれが田んぼに見立てられています。田人が入場し鋤で田を一周しながら苗代つくりを行ったあと、太鼓の合図でいよいよ砂かけ行事のスタートです。 砂は雨に見立てられ、舞えば舞うほど良く雨が降り豊作ということなので、勢いよく砂をかけあいます。一般参加者も田人に砂をかけても良いので、レインコートに水中眼鏡で装備した子供たちはこの非日常に大喜びです。 |
| 田人や牛の格好としているのは地元の消防団の人間です。ゴーグルをしているのですが、曇ってしまい見えづらくなるらしく付添の消防団が案内をします。砂のかけ合いは神田に留まっておらず、鳥居のところぎりぎりまでかけにいきます。前がよく見えないので砂をかける方向をばらばらになり、ほとんどの人が砂をかぶる事になります。安全な場所はありません。もちろん拝殿にも砂がかかっていました。太鼓の合図で終了ですが、これが10回繰り返されます。最初は田人だけなのですが、後の方になると牛が出てきて最高4人でかけあうことになります。雨が降ると当たる砂が重く写真撮影は困難を極めます。毎年カメラが数台壊れるすさまじいお祭りです。 |
| 消防団の方から「初めての人はよくわかってないと思いますが・・とんでもない事になります」と注意されます。各メディアも来てて、アナウンサーがレポートに連れてこられ犠牲になったりもします。 砂かけ行事が一通り終わると五月女衆による田植神事が始まります。神田に松を苗に見立てた松苗を6本ずつ3段に置き、それを合図とともにこの松苗を取りあいます。この後台が出され、実付きの松苗と田餅が投げられます。これを持って帰って飾っておくと無病息災で暮らせるのだとか。田餅は食べると良いようです。体中砂まみれになりますがとても楽しいお祭りです。 |
