| 興福寺のエリアは2003年から会場としてスタートしました。燈花会の時間は少し早く始まり、早く終わります。それに合わせて期間中は国宝館と東金堂の拝観が8時30分まで延長されます。 6時30分の点火後、しばらくは周辺が明るく作業が終えたボランティアのみなさんがお弁当を食べる姿が目立つのですが、食べ終わる7時過ぎあたりから日が沈み空がだんだんと暗くなると参道の石畳に並べられた燈花の灯りと、ライトアップされた五重塔が暗闇の中に浮かび上がってきます。 |
| 石畳に並べられた燈花会の灯りは端から見ると空港の滑走路のようですが、行き交う人の流れはゆっくりでときどき燈花会の灯りを見つめながら、記念撮影している姿があちこちで見られます。 「燈花会」の「燈花」とはろうそくの芯の燃えたあとが花が開いたようにみえたときそれを「燈花」といい非常に縁起がいいそうで、ここから燈花会の名が付けられました。灯りの花である燈花会は、やはり歴史的建造物とよく合います。興福寺の境内では国宝館前の石畳や東金堂の灯籠、北円堂から五重塔の参道にも燈花会が灯り、普段人が少ない時間帯なのですが沢山の人が訪れます。 |
| こちらは猿沢池から興福寺五重塔に向かう五十二段の階段です。他のエリアとは違い一段一段に斜めに切った竹筒が置かれその竹の中にろうそくの火が灯されています。この五十二段には意味があり仏門に入る修行の段階を示しているそうです。ここのゆらめく灯りはまるで、階段を登って行く人々に語りかけているような、そんな感じがします。 |
| 猿沢池の会場では池の周りを燈花会が並べられ、興福寺のライトアップの演出が重なり美しさを魅せています。2008年からは五十二段横の斜面にも燈花会がより数多く並べられ、燈花会の灯りを邪魔しないようにする為なのか池の柳のライトアップは消されていました。 そしてちょっと見落としがちなのですが、池の中にも色とりどりのライトが浮かべてあり、池周辺の燈花会とともに水面にゆらゆらと灯りが映ります。池の周りを歩くと見る角度によって様々な風景が見れて、ここも幻想的な雰囲気を出しています。 |
| 猿沢池は興福寺の放生池として作られた人口の池です。周回が360m程の小さな池なのですが、夜は暗さのせいか奥行きを感じます。ある場所では燈花会の灯りとライトアップされた興福寺が池に映り美しく絵になり、いつまでも見ていたいそんな気分にさせてくれます。 燈花会は毎年見ていると微妙に試行錯誤されているのがよくわかります。いかに美しく人々を感動させるか、最終形なくこれからも進化続けていくことでしょう。 |
