この風鎮(ふうちん)大祭は風しずめのまつりとされ、風水害、凶作、疫病が流行しこれらを鎮める為に風の神を龍田に祀りお祭りが行われたのが最初です。歴史は古く675年には国の祭りとして行われていたと日本書紀に記されています。砂かけ祭りの行われる広瀬神社の水神が水による生産の神であるのに対し、龍田大社の風神は悪風を防ぐとともに、荒雨を防ぎ、国家を鎮める神として祭られ対になっています。
もともと日本は稲作文化が中心で、古代の人々は台風や水害の被害に遭えばたちまち生きることができないのです。だからこそ風水害を避け、豊作になってくれることを祈っていたのでしょう。 |
午前中は、風鎮祭が行われます。本殿は2社あります。「志那津比古神(しなつひこのかみ)」の男神と「志那津比売神(しなつひめのかみ)」の女神を祀っており、これが風の神、風の女神にあたります。本殿の扉がゆっくり開かれると、不思議な事に空気感が変わります。
神饌(しんせん)奉納の後、続いて祝詞(のりと)が述べられます。内容を簡単に要約すると「神に五穀豊穣と風水害のないようにしていただければ、秋の祭りには産物を奉納いたします」という事なのだが、古代よる伝わるとされるその言い回しはとても丁寧で、神への五穀豊穣への切実な願いを感じます。 |
そして次に龍田神楽が奉納されます。この神楽は最初、鈴のみの舞、続いて両手に刀を持った舞、最後に片手に鈴、片手に剣を持って舞います。もちろん真剣です。
両手に剣のときは隣に当たらないか見てて冷や冷やしますが、息が合っています。
受けた印象は剣で厄を払うといった感じでしょうか、非常に珍しいので見入ってしまいました。地元の坂本家のみが受け継いでいるのだそうです。ここは本殿と拝殿の間になりますので、一般席からは見えませんが、この龍田神楽は午後よりもう一度拝殿で舞われるので、そちらを見ることができます。
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| このあと午後からは、居合剣詩舞道奉納、風神太鼓奉納、河内音頭と続きます。真剣でやる居合の迫力を見て驚き、太鼓や河内音頭には心躍る楽しさを感じました。午前中の粛々と行われた雰囲気とはことなり、祭りの雰囲気へと変わっていきます。 |

夜9時からはいよいよクライマックスの奉納花火です。あらかじめ、花火で燃えないように周辺を散水車で濡らしています。手筒花火をもった官司さんが筆頭になり次々と花火を点火します。
見学は危ないので少し離れた場所からになります。この花火は一般でも参加でき、この時に募集しますが、男は上半身裸になる必要があります。服着ると焦げてたり燃え移ったりして危ないそうです。この火の粉はほとんど熱くないようですが、汗かいていてそこにあたると熱いそうです。女性は白装束を借りていました。 |
火柱が5mくらいあがり、最後はボンと爆音がして終わります。この手筒花火の燃えたあとは、飾っておくと無病息災で過ごせるようです。終わった後一つ頂いたらホカホカでした。手筒花火が無くなると、いよいよクライマックス最後のナイアガラです。拝殿前の支柱に取り付けてある花火に点火すると徐々に始まり、火の粉の雨で拝殿が見えなくなり歓声がわきおこります。きっとこの綺麗で迫力ある花火を見て風神さんも喜んでおられることでしょう。
ところでなぜ花火の奉納をするかというと、龍田大社は広瀬神社と対をなす神社と伝えましたが、広瀬神社の「水」に対するものとして「火」もあります。 |
この火は人間の生活に必要不可欠であり、大切にするという事から花火の奉納となったようです。
それとこの祭り以前は7月4日に行われていたようです。現在は7月第1日曜に行われるようになったのですが、不思議な事にこの日は花火のときに雨が降らないのだそうです。祭り当日かなり降っていたときもあったのですが、花火の時間になるとピタリと止んだりするそうです。きっとみんな風神さまのご加護に守られているのでしょう。ちょうどこの鳥居の上は飛行機の通過場所になっているのですが、それを見てると今も昔も
風と人のかかわりとは深いものだなと感じました。
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[本ページの写真は龍田大社の許可を得て撮影したものです]
- 風鎮大祭
- 毎年7月の第1日曜日に開催
AM10:00
PM 1:00 家内安全龍田神楽奉奏
PM 2:30 居合剣詩舞道奉納
PM 6:30 風神太鼓奉納
PM 7:30 河内音頭
PM 9:00 風神花火奉納
- 拝観料
- 無料
- 駐車場
- 無料駐車場有
- 備考
- 夜店が出ます。写真撮影は三脚使用厳禁。
- お問合わせ
- 龍田大社 TEL 0745-73-1138
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※拝観料や入場料、時間などの情報は変更になっている場合がありますので、お出かけの前に事前に各社寺や観光センターにお問い合わせ下さい。