| 「帯解」これなんと読むのかみなさんご存知ですか?これ実は「おびとけ」と読みます。日本最古の安産・求子祈願霊場のお寺として有名になりました。今から約千年前、文徳天皇に長い間お子様が生まれず祖神である春日明神のお告げによって、ここの地蔵菩薩に祈願したところ見事に御懐妊、清和天皇をご安産されました。 無事に腹帯が解けた寺として帯解寺と勅命せられ、以後徳川3代将軍家光もここに祈願して竹千代丸(4代将軍家綱)が生まれ、代々将軍家、天皇家から厚い信仰を得るようになりました。 |
| 美智子皇后陛下、紀子妃殿下、皇太子雅子妃殿下に安産帯を献上したことでも有名です。特に雅子さまのときはご懐妊されるまで、ここで毎日長老の住職がご祈祷していらしたそうです。 ここ帯解寺は毎年7月23日、24日は子安地蔵会式大法会が行われます。 23日には行事の見どころである岩田帯練供養が行われます。西にある隆興寺を出発し、帯解寺までの距離約200mを岩田帯をもった行列が練り歩きます。 ホラ貝を先頭に、ミス奈良、楽人、そして紅白の岩田帯を持つ信徒、そして僧侶の行列がゆっくりと20分ほどかけ、うす暗くなった道を沿道の人に見守られ進みます。 |
| 又途中には夜店も出てて狭い道を縫うように歩きます。ちなみにこの紅白の岩田帯は約20mあるそうです。岩田帯とは妊婦の腹部に巻く木綿の帯のことです。元々岩田帯は「結肌帯」(ゆいはだおび)或いは「斎肌帯」(いはだおび)と言って「穢れ(けがれ)」による体の厄を払うという意味があったようです。 今は腹帯を妊娠5ヶ月目の前の戌(いぬ)の日に巻くのが一般的になりました。なぜ戌の日かと言うと、犬は多産でありながらお産が極めて軽いということから安産の守護神として愛されてきたからです。ここ帯解寺も戌の日は多くの妊婦さんが祈祷と腹帯を頂きに訪れます。 |

| さて行列が帯解寺に到着すると、場を清める為に散華(さんげ)が撒かれます。何の前触れもなく突然撒かれるのと、まわりが暗いので拾うにも一苦労です。散華とは仏の供養するために花を散布することに由来しているようですが、蓮の形をした紙製のものに様々な図柄をほどこしたものを撒くのが一般的になりました。この散華は肌身離さず持っていると良いと教えて頂きました。 このあと行列は入堂し、続けて大法会が行われ求子・安産、併せて家内安全息災延命を祈願します。 |
| 正面にはミス奈良が迎えてくれて法要中にお参りすることができます。一番奥に見えるのがここのご本尊である木造の地蔵菩薩です。腹前にひもの結び目があり腹帯を巻いているように見えることから「腹帯地蔵」と呼ばれ安産祈願の対象として信仰を集めたようです。肩幅が狭く頭部が大きく作られており、表情もふくよかでまるで元気な赤ちゃんを想像させるものがあります。霊験あらたかな名像とされ広く信仰を集めたのがよくわかります。 この日は見えにくいのですが、普段の日は拝観料を払えばお地蔵様に触らせて頂くこともできますのでぜひご覧ください。 |

