| 毎年8月15日に行われる東大寺の万灯供養会はお盆に帰省できない方にも御先祖の供養をしていただけるようにという趣旨で昭和60年から始まりました。夜間は大仏殿を無料で参拝でき、しかも普段入れない正面の中門(ちゅうもん)から入ることができます。夜7時からの開門に多くの参拝者が列をなし、開門直前には南大門まで長い列ができていました。この日は奈良大文字もあり、それが終わる8時30分過ぎからさらに参拝者が増えます。 |
| 大仏殿の中門から中に入ると、石畳の参道、基壇上や回廊に灯がともった灯籠が整然と綺麗に並べられ、お盆の供養がされます。灯籠の数は約2500基あり、ご先祖様の戒名や、願いが書かれた紙が灯籠の一面に貼られ4つの蝋燭で照らされます。関係者の方に「4つなので合計万灯になるでしょ」と言われなるほどと思いました。 |
| この灯籠は東大寺の檀家さんがやっていると思ってる人も多いようですが、東大寺は鎮護国家の道場であることから葬儀とは深く関わってこなかった為、檀家さんのいないお寺なのです。なので誰でも申込をすれば3000円(2008年時点)で灯籠を立ててもらうことができます。しかも、「ご先祖の戒名」の他に「無病息災」「家内安全」など自分で好きな言葉を選んで、それを字が達筆なお坊様や職員の方に墨で書いて頂けます。その灯籠とともに大仏様の前で供養してもらえる事がとてもありがたいので一度申し込みをした人の大半はその次の年も申し込みがあるようです。 |
一人で20基以上立ててる人もいました。灯籠の左下には小さく番号が打ってあるのですが、これは実際に申し込んだ人が自分の灯籠が広い敷地内のどこにあるか探す為のものです。大仏殿前に灯籠番号案内所がありあらかじめ灯籠の位置を控えた地図で場所を教えてくれます。番号は申込み順でつけられていますが、受付と同時に申し込んでくる人もいるそうです。
その人の想いが込められた灯籠が世界遺産の東大寺に灯るのはとても価値があります。自分の灯籠を見つけて喜ぶ姿を何度か見かけるのですが、その喜びがその価値ではないでしょうか。 |
| 大仏殿正面は観相窓(かんそうまど)が開かれ、大仏様のお顔を拝顔することができます。大仏様も万灯を眺めているのでしょう。観相窓が開けられるのは基本的にお正月とお盆の2回のみで、あと大きな法要のときに開かれることもあります。通常は年4日だけなのでこの日はとても貴重な日です。お盆の時は観相窓から見ると大仏様のお顔はお堂の灯りが反射して黄金色になり、創建当時全身に塗金が施されていた様子を想像させるものがあります。 |
| 殿内では法要が営まれ供養とともに、祈願帳にしたがって名前と願い事を読み上げられていました。8月15日は春日大社の中元万燈籠、大文字送り火と万灯供養会が重なっている事もあり、夜10時までの拝観時間に絶え間なく参拝者が訪れます。近くの人が大半だと思うのですが、それだけお盆は東大寺にお参りをすると決めている人が多いのでしょう。その拝む姿を見ていると闇に浮かぶ美しい万灯が、ご先祖に感謝する気持ちと重なるようです。 |
[本ページの写真は東大寺の許可を得て撮影したものです]
- 大仏殿万灯供養会
- 8月15日 PM7:00〜PM10:00 (PM5:30に一旦門が閉じられます)
- 大仏殿夜間拝観
- 8月13日・14日 PM7:00〜PM9:00
- 入堂料
- 夜間無料 8月13日・14日・15日
- 駐車場
- 東大寺の駐車場はありませんので近隣の有料駐車場利用。
登大路南駐車場 AM6:00〜PM10:00 乗用車 1,000円
- 交通規制
- 8月15日 県庁前〜春日大社 PM6:00〜PM9:30通行規制が行われます。
- お問合わせ
- 東大寺 TEL 0742-22-5511 灯籠・祈願のお申込・お問合せ 大仏殿事務所 TEL 0742-22-9644
- 備考
- 夜間拝観の8月13日・14日と万灯供養会15日は観相窓(桟唐戸)が開かれます。
大仏殿敷地内三脚撮影厳禁です。他の参拝者の迷惑になりますので、持ち込まないで下さい。
アクセス方法
JR・近鉄奈良駅より奈良交通バス「大仏殿・春日大社前」もしくは「春日大社表参道」下車、徒歩5分。
携帯に地図を転送できます。左のQRコードより携帯に読み込みアクセスしてください。携帯に地図が表示されますのでご活用ください。
※拝観料や入場料、時間などの情報は変更になっている場合がありますので、お出かけの前に事前に各社寺や観光センターにお問い合わせ下さい。