白毫寺 えんまもうで
白毫寺 えんまもうで 写真
 白毫寺は天智天皇の皇子である志貴親王の山荘跡だったものを寺にしたと伝えられています。鎌倉時代に西大寺の叡尊(えいそん)によって再興されましたが、その後室町時代に兵火で建物が消失します。ただ、仏像は避難され無事だったようです。現在のお寺は江戸時代に復興されました。
  白毫寺は花の寺としても有名で関西花の寺第十八番にもなっています。秋には入り口石畳の両脇に植えられた萩、そして春には県の天然記念物にもなっている五色椿があります。樹齢400年のこの木は一本の木に様々な色の花が咲く非常に珍しいものです。
白毫寺 えんまもうで 写真
 元別荘というだけあって、高台にあり眺めは良く奈良盆地を見渡すことができ眺めの良いお寺として知られています。特に良いのが夕焼けですが5時に閉まるので、冬場でないと見れません。生駒山に沈むと空が赤く染まりとても綺麗なので、ぜひ一度ご覧ください。
  さて夏まっさかりの7月16日は地獄のえんまさまの縁日、夏のえんまもうでです。えんまもうでのこの日は、地獄のふたが開き、鬼も休業となり亡者が苦しみから逃れる日とされています。1年に2回行われ、冬のえんまもうでは1月16日になります。
白毫寺 えんまもうで 写真
 参拝者が宝蔵に集まり、元々閻魔堂にあった本尊閻魔王坐像に般若心経の奉納をし、無病息災と長命を祈ります。ここに安置してある閻魔王は眼が鋭く、口を開いて叱咤する表情を見ていると、悪いことをしてはならないという気持ちにさせられます。鎌倉時代に運慶快慶派の仏師が作ったとされています。
  お経が終わるとそのあと、ご住職の法話を聞くことができます。閻魔さまは元々はインドの神様ですが、日本では地蔵菩薩の化身とされています。人が死んで生前の行いを10人の王に裁かれるのですが、その一番偉いのが閻魔王になります。
白毫寺 えんまもうで 写真
 人は六つの世界(六道)「天」「人」「修羅」「畜生」「餓鬼」「地獄」のいずれかの世界に進むか裁かれるのです。ここで地獄に落ちた人間は、焦熱地獄、極寒地獄、賽の河原、阿鼻地獄、叫喚地獄などで苦しみを味わい続けます。宝蔵入口には掛け軸があり地獄の様子が描かれています。丁寧な説明を聞き、この掛け軸とみるとよくわかります。
  興味深い話を聞いた後、日本最古の古武道、竹内流の奉納演武があります。節分のときに元興寺で行われていたのと同じです。流れるような動きでなのに迫力があり、しばらくは集中して見学です。
白毫寺 えんまもうで 写真
 そして奉納演武の後は、こんにゃく田楽が振る舞われます。「嘘をつくと閻魔さまにしたを抜かれる」という言葉がありますが、これは嘘を戒めるために昔から伝えられていることです。こんにゃくを食べて、こんにゃくのように裏表無く、すなわち嘘のないようにとの意味をこめているそうです。暑い日に熱いこんにゃくですが、おいしく頂くことができました。
白毫寺 えんまもうで 写真
 夏の「えんまもうで」は、ご住職直筆の「閻魔さまのうちわ」販売しています。魂は入れてないので、消耗品として遠慮なく使ってくださいとの話でした。うちわの涼風で景気と共に災厄も払われますようにと、「ゑん満」(閻魔と円満をかけてある)の文字が入ってます。2007年くらいまでは、ご住職がうちわの裏に「好きな言葉」書いて頂けて、少し感動を覚えたのですが、近年量が多くなってしまい対応できなくなってしまったようです。
  暑い夏はこの分けてもらったうちわの「閻魔さま」を眺め、日ごろの行いをふと振り返る良い機会が増えそうです。
[本ページの写真は白毫寺の許可を得て撮影したものです]
情報
  • 夏のえんまもうで
  • 7月16日  
    AM 10:00   えんまもうで
    AM 11:00   竹内流奉納演武
    PM 2:00    竹内流奉納演武
  • 拝観料
  • 大人400円 中高生300円 小学生200円 (団体は50円引き)
  • 駐車場
  • 前に民間駐車場有 有料
  • 備考
  • 白毫寺行きのバスは少ないので、奈良駅より奈良交通バス市内循環乗車 高畑住宅下車 東へ20分徒歩で行かれる方が便利です。
    冬のえんまもうでは1月16日に行われます。冬は絵馬が抽選で配られます。
  • お問合わせ
  • 白毫寺 TEL 0742-26-3392
地図・アクセス
白毫寺地図
アクセス方法
近鉄奈良より奈良交通バス 白毫寺下車徒歩10分
関連リンク
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※拝観料や入場料、時間などの情報は変更になっている場合がありますので、お出かけの前に事前に各社寺や観光センターにお問い合わせ下さい。
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作成日 2009年06月01日
最終更新日 2009年11月09日