| 率川(いさがわ)神社は、推古天皇の勅命により593年に大三輪君白堤(しらつつみ)が神武天皇の皇后をお祀りする為に創建した奈良市で最も古い神社の一つで現在、大神神社の摂社です。 この神社は3つの社が並び、左から父神、姫神、母神と子供を見守るように並んでいることから子守明神とよばれています。安産、育児、息災延命の神で、町名も本子守町となっています。 社は2007年に修理され創建時のように美しくなったのですが、 梅雨時期の祭りをスムーズに行うためかテントが張られているので正面からだと全景が見られないのが少し残念です。 |
| 率川(いさがわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)は、2007年より大神(おおみわ)神社より神事に使うささゆりを運ぶ行事が行われ、奉賛会の方々によって大切に運ばれます。 ささゆりは古名を「佐韋(さい)」といいます。大神神社近くには沢山の佐韋が咲いていた川があり、いつからか狭井(さい)川と呼ばれるようになりました。大物主(おおものぬし)大神の娘である五十鈴姫がさい川で佐韋を摘んでいた所に神武天皇が通りかかり、あまりに清らかで美しい姫をみそめ、皇后に迎え入れられたということで、そのゆかりにちなんだお祭りになります。 |
| 別名「ゆりまつり」と呼ばれるこのお祭りは文武天皇大宝年間(701〜703)から伝わる古式の神事です。狭井川の流れる三輪山に自生する三枝の花、つまりゆりは1本の茎から三つの枝が出て花が咲くのが良いとされ、それを酒樽に飾り黒酒(くろき)、白酒(しろき)と特別な神饌(しんせん)と共にお供えすることから三枝祭と呼ばれています。 一番の見どころは巫女さんらによる「うま酒みわ舞」でしょうか。通常杉の枝を持つ舞ですが、三枝祭のときは笹百合を持って舞います。折れないように添え木で補強してありました。雅楽の演奏とともに奉納されるこの舞は優美な感じがします。 |
| 午後からは七媛女、ゆり姫、稚児など約200人による、あでやかなご巡行が、奈良の繁華街を練り歩きます。 途中近鉄奈良駅で人々の平穏を願いユリの造花が配られます。以前は率川神社で本物の笹百合が配られていましたが、近年笹百合が採れなくなっているので造花なんだそうです。 聞いたところ笹百合は栽培するのが困難でしかも、芽がでてから花が咲くまで5年もかかるそうです。 |
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しかも、薬にもなるというこの笹百合の根はとてもおいしいらしく、猪、鹿、うさぎの被害が甚大なんだそうです。そう言えば大神神社のささゆり園には野生動物撃退用の電線が張り巡らされているのを思い出しました。昔は沢山自生していたものがなくなってしまう、それは地球環境が変化したことにも、原因があるような気がします。
近年はバイオテクノロジー技術を使って花を栽培しているそうです。これも時代の移り変わりなんでしょうか。 毎年たまっていくこのゆりの造花、よく見ると昔頂いた物よりもより本物らしく作られているのに気づき、祭り関係者の努力と気持ちを感じました。 |

