| 春日大社には古くより藤が境内に自生していたようです。又ここを古くから春日大社を信仰していた藤原氏が藤を意識されていたことから、奈良朝時代から藤が大切に取り扱われてきたようです。 春日大社直会殿前には有名なの「砂ずりの藤」があります。美しい藤の花穂が1m以上垂れ下がり地面の砂を擦るほどのびることから、この名前がついています。 |
| この藤の木は樹齢約800年と古く鎌倉時代後期(1309)に書かれた絵巻「春日権現験記(かすがごんげんき)」にもこの場所に藤があったことが書かれています。花の種類はノダフジの変種といわれています。毎年穂の長さが変わるのですが、近年は地面につくほど穂が長く伸びていない気もします。
花の見頃は4月下旬〜5月中旬とゴールデンウイークと重なり観光客が多いので、ゆっくり藤鑑賞するには朝早く来るのが良さそうです。 又特別拝観(500円)では春日大社回廊内に入れます。回廊内にある多賀神社にかかる藤を鑑賞することができます。こちらは人が少ないのでゆったりできます。 |
| 春日大社駐車場すぐ隣の神苑(万葉植物園)では20品種/約200本の藤が栽培されています。拝観料が必要なのですが、白、ピンク、紫の藤が咲き乱れます。早咲き、遅咲きと植えられており長期間楽しめます。 神苑内には藤の園があり、そこはなんともいえない甘い香りが漂います。手入れ行き届き、しかもここは鹿に荒らされる心配もないので、藤の花が綺麗で長持ちするようです。 |

| この時期、藤の楽しみ方はもう一つあります。それは野生の藤です。奈良公園内には野生の藤が数多く存在します。恐らくは鹿が種を食べて消化されずに、糞として出たものがどこかで発芽したと思うのですが、春日奥山原始林、飛火野、手向山八幡宮付近等に藤が点在します。 低い位置の藤は鹿が食べてしまいますので、ある程度の高さからしか生えていません。しかも藤は上へ上へ伸びる性質なので、 |
| なかなか下からだと気がつかない事も多いのですが、群生する野生の藤はとても綺麗です。 特に春日奥山に群生する藤は山を覆うように生えています。双眼鏡を使わないと見れないような場所にあるので、注意してないと見つけられないのですが、迫力が違います。ただ、野生の藤は満開の時期がとても短く満開だった次の日に全部散っているなんてよくあることです。今年綺麗だったからと次の年に行ってみると、全然だめだったりととても気まぐれですが、ぜひ一度、野生に生き抜く一瞬の美しさを発見しに散策してはいかがでしょうか。 |

